『歴史総合、日本史探究、世界史探究の授業に関する実態及び意識調査報告』公開のお知らせ

研究・調査

 本会アンケート作成委員会の実施した高校歴史新科目に関するアンケート結果がまとまりましたので、ここで公開します。本アンケートは、2025年3月1~31日に、「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」を担当した本会の会員に対して実施し、204名から回答を得て、本会のアンケート作成委員会のメンバーがとりまとめて分析したものです。

 その結果、おおむね以下のようなことがわかりました。①「歴史総合」では、「問いを表現する」活動や現代的課題に取り組む教師が増えつつある。探究科目では知識重視の傾向があるが、問いや資料読解を取り入れる実践は広がっている。②教科書は3科目すべてでボリュームが多すぎて「過積載」であるいっぽう、歴史の概念や構造をより丁寧に記述することが求められている。③2025年1月の共通テストは肯定的な評価が多く、授業スタイルに影響を与えているが、日本史の教員からは戸惑いの反応もあった。④世界史探究は歴史総合との接続がスムーズに進んでいる一方、日本史探究は接続に課題がある。⑤観点別評価には否定的な意見が多く、見直しの必要がある。

 詳しい内容は、こちら(形式:pdf/7,339kb)からご覧ください。この調査結果が歴史教育のさらなる改善と発展につながるよう、多くの方々によって活用されることを願っています。