今年度も思考力の評価についての報告会を行います。前年度2月の報告会の続編です。
これまで高校現場で、生徒が自力で学力を向上できるようになる方法について研究してまいりました。目的は、困難校時代は歴史に興味を持ってもらうためで、進学校では入試で高得点をとってもらうためです。どちらも本質は同じで、限られた授業時間だけでは理解しきれない面白さの追求や、自力で学ぶ「意欲」というエンジンを身につけてもらうためです。その点で、21世紀に入ってからの学習理論の進展や、現行学習指導要領の実施、そして何より高大連携歴史教育研究会の存在は幸運でした。
今年10月には帝国書院の冊子Chirekoに、タキソノミーやその評価法の解説を載せていただけるという幸運に恵まれました(タキソノミーの概要につきましては、Chireko記事をご覧下さい。)
今回の報告会では、前回2月のものから発展させた部分を提示させていただきます。
【日時】2025年12月21日(日)20:00~21:30(予定)
【会場】オンライン(Zoom)形式での開催 ※ZoomのURLは事前に登録メールアドレス宛に送付
【参加費】無料
【報告者】大橋康一(立命館守山中学校・高等学校)
【プログラム】
- タキソノミーによる分析:教科をこえた有効性
(2025年度共通テストの世界史・日本史・英語・国語問題を対象に)
世界史・日本史だけでなく、共通テスト問題の英語・国語の問題も、同じタキソノミーを使って分析することができました。(分析結果はこちら)タキソノミーが、思考力分析のツールとして、教科をこえた有効性が示せると思います。(数学や理科については次回に報告予定。) - 共通テスト・センター試験において、過去10年間に問われた思考力の変化
過去10年間分の共通テスト・センター試験をタキソノミーによって分析した結果、両試験で問われた思考力の変化が明らかになりました。またこの分析と大学入試センターから得られた設問別正答率をクロス集計して分析した結果、非常に興味深い事実がわかりました。前回の発表で希望的観測として述べた、問題作成時における全国平均点の予想可能性についてです。それらを報告させていただきます。
参考:令和7年度設問別正答率 - 旧来型評価(知識中心)から思考力型評価への過渡期対応の方法について
現在高校教員や生徒が入手可能な歴史科目向け問題集等の問題は、共通テスト問題の再利用を除けば、B科目時代と似た知識量重視のものがほとんどです。私立大学の入試問題も、今年度については文科省からの緩和措置要請があった影響かもしれませんが、やはり以前とあまり変化が見られません。これらの現象の背景には、旧来型の知識量重視の評価問題から思考力問題への変更方法や事例の不足があると思われます。ここでは改善方法の実践例を、具体的にお示ししたいと思います。
参加に際しては事前申し込みが必要となります。申込締切は12月13日(土)です。参加希望の方はこちら(Googleフォーム)よりお申し込みください。

